2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

幼い空気に浮いた 死んだ心で宇宙を眺めて 本当の自分なんて知られたくない だから君も僕もあの人も寂しいんだね

化身と熱帯

光に伴う僕の化身で熱帯 風を凌いでも痛がりです 記憶の彼方に残した記憶をこじ開けて 貫いた闇で死体 思い出したいな 僕が悲しんだ部屋のこと もう聞こえない夜 記憶に残した嘘と消え失せた身体

消えた夏

言葉は薄めて底流に流せ その記憶につける名前はない 空間を見詰めた世界を見下して 僕を置き去りにしてよ 消えた夏の透明なレモンのような 嘯いた光の速さに劣いだ君 もういいかい? 真理めくは真実の無常

分かり合いたいって 分かり合えないって そうやって遠ざけた孤独に睨まれて もう視界にも入らないし 誰も彼も皆んな同じ 行ったり来たりで終わらないよ

憐れみ

虚しい涙が溢れても 憐れんだ僕を覗いて 脳が掴んだのは現実 どこにも行けない感情で革命めいて 完璧な人間なんていないって 当たり前 安心なんてしなくていい 救われたいだけ 救われたって何も変わらない

不自然

僕のことを覚えてるかな 覚えてるわけなんてないよな 新緑の坂道で木々の切れ間に覗く 太陽の視線は溶け揺れていたから 覚えてくれていたらいいなって どうして思うんだろう 帰り際、こっちを向いてたこと 思い出して

透明の生命

嘯く木々の陰に覗く太陽 光が翻り波間の位相が異なれば 追憶は華やいで空々しく 透明の生命が海に溺れていく 歪む幻想が少し向こうの罪へ逃れた