過去に戻りたいわけじゃないけど その情景を眺めていたい そんな卑怯を僕は抱きしめたい だから僕は死んだ方がいいって 許されたいんだって だから僕は動けない そして動く他ない、ただそれだけの 理由を持って生きているだけ

完成されていく何かに違和感を感じ あの人を見る想いは薄らいでいた 固まっていく何かが僕を侵食していく 疑いが薄れてまた疑い出した だけど思い出せない 薄れてしまった記憶は消えてしまった

歪む孤独の正体 頬を撫でた風は正しく 日常の景色と揺らいだ夜霧 街明かりに逃げる孤独 今を繋ぎ止める調べが悲鳴のように 掻き寄せて 消さないで

優しい世界

滑り落ちる過去を今が担いで 救われたくて泣いてる 子供のように許されたいんだ 知ってたよ 僕は不甲斐ない 消えたくなって でも消えるつもりなんてないんだよ 虚しさから離れて解かれた身体は涙に還る 世界は優しくなって 終わりを告げるように

幼い空気に浮いた 死んだ心で宇宙を眺めて 本当の自分なんて知られたくない だから君も僕もあの人も寂しいんだね

化身と熱帯

光に伴う僕の化身で熱帯 風を凌いでも痛がりです 記憶の彼方に残した記憶をこじ開けて 貫いた闇で死体 思い出したいな 僕が悲しんだ部屋のこと もう聞こえない夜 記憶に残した嘘と消え失せた身体

消えた夏

言葉は薄めて底流に流せ その記憶につける名前はない 空間を見詰めた世界を見下して 僕を置き去りにしてよ 消えた夏の透明なレモンのような 嘯いた光の速さに劣いだ君 もういいかい? 真理めくは真実の無常

分かり合いたいって 分かり合えないって そうやって遠ざけた孤独に睨まれて もう視界にも入らないし 誰も彼も皆んな同じ 行ったり来たりで終わらないよ

憐れみ

虚しい涙が溢れても 憐れんだ僕を覗いて 脳が掴んだのは現実 どこにも行けない感情で革命めいて 完璧な人間なんていないって 当たり前 安心なんてしなくていい 救われたいだけ 救われたって何も変わらない

不自然

僕のことを覚えてるかな 覚えてるわけなんてないよな 新緑の坂道で木々の切れ間に覗く 太陽の視線は溶け揺れていたから 覚えてくれていたらいいなって どうして思うんだろう 帰り際、こっちを向いてたこと 思い出して

透明の生命

嘯く木々の陰に覗く太陽 光が翻り波間の位相が異なれば 追憶は華やいで空々しく 透明の生命が海に溺れていく 歪む幻想が少し向こうの罪へ逃れた

太陽の影が反転すれば 闇の中、死んだ身体が透明にならないで 寂しくて怖くて動けないよ 罵声が届かない それとも本当は聞こえてる? 振動しなくなってから どれくらい経った? 君の眼が見えなくなってから 虚しくて塞いだ眼 抱きしめたいのは世界だろう? …

輪廻

掴み損ねた光 底流の凍てつく草花 千の追憶に昨日の残像 「もういいんだって」声がノイズ 空洞の振動矛盾めいた 予定調和の向こうへ 色彩は柔らいで 甚だしい涙の粒子 共に消えゆく汽笛と風に

自分を頼ってもらうこと その為に自分を認識してもらう

彼らの憎しみや絶望を想像した上で 彼らに発言することだ 彼らの何をも知らない僕が唯一 出来ることはそれだけだ 想像出来ないなら発言しない方がいい 意味がないから 何も届かないから それでも発言するのであれば 彼らを破壊する上で発言するべきだ

気づき

気づきを与えること 相手に対してなぜそれをしなければ ならないのか、してはならないのか それがおかしいことなのかを気づき 自発的に主体性を持って行動する為に

Yからの伝言

依存先を増やす考え方 多様な人たちと関わり支え合いながら 一人一人は生きている そこに障害者と健常者の隔たりはない 人は一人で生きていくことは出来ない 様々な場所や時間や人に依存しながら 生きている 方法論(支援論)を講じるより先に その方法論が成…

安川

言語理解 弱 不安強 プライド高い 興奮し易い → 腕掴み指掴み

上から目線の態度について

職務を果たすべく お互い(支援者と利用者)のTPOの公平性を 担保する為に叱咤する 叱咤することは主従関係を彷彿させるが それはあくまでTPOの公平性の担保する 必要性の上に成立しているのである 利用者を同じ目線に引き上げる行為なのだ

暗澹

薄緑色の血色は輝いて 白の部屋が圧迫していくなら 世界を広げて空想 その一点に吸い寄せられるように 想像の針を握り締めて 暗澹の空が忍び寄れば 鳴り響く優しさの立ち尽くすまで

光の肩に

汚れた手が光の肩に触れる 眼差しは何も届かない 空気が伸縮性の緊張を帯びていく 第三者の呼び声は振動 虚しく時間の問を空回り 光の肩に消えていく 汚れた手は見えなくなっていく

ビートに乗って

抑圧に潰された自意識は浮いた 能面地獄の正気の沙汰 そして想像は失くなって 目の前にある赤を飲み干せば ビートに乗った彷徨う灯り

泥沼に生きて

泥沼に塗れようが生きろ 誰が笑ってる?見えない顔 見えてる顔 見え透いた顔 飽き飽きした くだらないから 死に物狂いで 汗に塗れよ 死に物狂いで 汗に塗れても

どうして届けてくれないんだろう 苦しんで苦しんで 焼き尽くされていく 何も叶わない 叶えられないか 泣いて泣いて泣いて泣いて 何も意味ない意味ない 優しい声 全部捨てて 殺してしまいたい殺して殺して 閉じたくないから

溢れ出しそうな想いがあったなんて 堰き止めて堰き止めて 何も分からなくなって 何も感じなくなって 闇の中光が交錯 交差していく感情スパイラル 死んでいく心解放放出 死んだ心抱きしめて抱きしめて 柔らかくなった心で呼吸 逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて…

枯れたままで

痛みのない幸せで渇いた心は 日々を積み重ねていく 暖かな絶望 淡い優しさ 積み重ねた日々は虚しくなって 思い出そうとした思い出まで 消えてしまう ああ これが僕なんだ ああ くだらないな 埋めるつもりのない隙間の 塞いだ先をイメージする

空中分解

ああ 卑しい愛が僕を責める 不安の底で蠢く虫たちが騒めく 造られた揺るぎない想いを乗せて 空中で破裂 死に際で笑って 意味もなく笑って やっぱり意味なんてない

悲しい歌を聴いた 人の痛みを知りたいって思ったのはなぜ 孤独でもないし痛みもない 割と幸福な日々 想像力は届かないな 誰に?何に? 何も知らないくせに 抱えられるだけの悲しみを掲げてる いつまで抱えてる いつまで掲げてる お前の悲しみなんてちっぽけ…

冷たいぬくもり

少しだけでいいから抱きしめて 抱きしめていいなら少しだけ 小さな心がぬくもりに触れたあの日 冷たくて冷たくて冷たくて 小さな部屋で幸福が溢れた夕闇 生きる理由を考えるのは 死ねない理由を考えるから 夕闇が明ければ その幸福も消える 生きる理由が消え…